新しい学年になって1か月が経ち、少し疲れもたまってきている頃だと思います。もし「子供がいつもと違うなぁ……」と感じたら、早めにご相談ください。
保護者様から「集中力をつけるにはどうすればいいですか?」というご相談をよくいただきます。その答えは、ずばり「姿勢を正すこと」です!
実は、このお話は、私の尊敬するI先生から教えていただき、私自身も大切にしていることです。東進ハイスクールの林修先生も、「集中力のある生徒は、姿勢がとてもよい」とおっしゃっています。「集中力がない」のは、「集中できる姿勢ができていないから」です。教室でも、集中力があり、難しい問題にも粘り強く取り組んでいる生徒は、とても姿勢がよいです。
そのため、教室では、生徒が姿勢よく学習しているかを、いつも注意して見ています。ポイントは次の3つです。①背筋を伸ばして座っている、②両手が机の上にあり、片手で鉛筆を持ち、もう一方の手でプリントをきちんと押さえている、③足先がピタッと止まっている(ぶらぶらしていない)。これらの3つができている生徒は、集中力があり、プリントから顔をあげることはほとんどありません。
実は、3つ目のポイントは、元・国連紛争調停官の島田久仁彦さんのお話を伺い、最近、取り入れさせていただきました。島田さんは、「この人が来れば調停は終わる」という意味で“最後の調停官”と言われていました。調停の交渉中に、相手が自分の話を集中して聞いているかどうかは、足先を見て、判断されたそうです。
集中力をつけるために、ご家庭でも、この3つのポイントを意識してみてください。食卓でよいので、机と椅子に座って取り組んでいただく方が効果が上がります。集中力を高めることで、学力も高めることができます!